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2021.08.24

壁面“からすのおみせやさんへいらっしゃいませ!”(4歳児 ばなな組、ますかっと組)

 本園では、絵本作家で児童文化研究家の、かこさとしさんの絵本多く取り入れています。かこさんは、子どもの好奇心を引き出す科学絵本、また、語り掛けるような文章に細やかな挿絵が美しい物語絵本と、幅広いシリーズの作品を生み出されています。

 今回は、その中でも『からすのパンやさん』シリーズから、子どもの遊びが展開したようすをお伝えします。

ある日、『からすのパンやさん』の絵本を読み聞かせすると、絵本に出てくるお店や、個性的なからすのキャラクターに興味津々な子どもたち。「今日は何屋さんを読むの?」「次は“からすのおかしやさん”がいい!」などとこのシリーズの絵本が大好きになりました。他のシリーズも読み聞かせをするにつれて、読書の時間にも、これらの絵本を自ら手に取って読んだり、友達と一緒にじっくりと絵を見たりする子どもたちの姿が見られるように。

 そんなからすのお店屋さんの世界に夢中な子どもたちに、「みんなはどんなお店やさんをしてみたい?」と尋ねると「そばやさん!」「おかしやさん!」「おしゃれやさん!」など嬉しそうに答えてくれました。

 そこで、“からすの森をつくってすてきなおみせやさんを開こう!!”と、まずは、からすの住む森づくりからスタート。

 茶色く色付けした紙やダンボールを切ったり、ちぎったりしながら大きな木、小さな木、幹の太い木、細い木を作り、枝も伸ばしました。葉っぱは、緑色に色付けした紙にクレヨンで自由に描き、切り取って、木に貼り付けていきます。こうして、たくさんの木ができあがり、森になりました。「からすが住めるように」と、巣を作った子もいますよ。

 森が完成すると、待ちに待ったお店づくり!クラスみんなで話し合い、ますかっと組では「おしゃれやさん」「おはなやさん」「レストラン」、ばなな組では「おかしやさん」「そばやさん」「やおやさん」「すしやさん」を作ることに。

 「レストランでお子様ランチがたべたい!」「アイスたくさんのせたい!」「おいしいにんじんをつくる!」と、どんどんイメージを膨らませながら丁寧に作っていきます。「スペシャルそばをつくりたいな!」と、オリジナルの商品もできあがりました。また、バースデーケーキに、ろうそくを立てる子もいました。やおやさんの中には、園の畑で育てた夏野菜のことを思い出しながら、スケッチペンで美味しそうな野菜を描く子もいました。

 「おしゃれやさんにはかわいいドレスがいるね」「ネックレスや指輪も!」「お花は、どうやって作る?」と、保育教諭が用意した千代紙や花紙なども使い、質感の違う紙や素材と向き合いながら、4歳児なりに考え、工夫して作る姿に成長を感じました。

 最後に商品を並べて、看板を立てたら、からすのお客さんもたくさん飛んできました。

 年中組に、とても楽しそうな“からすのお店屋さん”がやって来ましたよ。

 今回、二つのクラスで同じテーマで取り組みましたが、それぞれ子どもたちの思い溢れる壁面飾りが完成しました。

今後は、子どもたちが可愛らしいからすになりきって、廃材を使って商品を作ったり、お買い物をしたりしてお店屋さんごっこを楽しんでいけたらと思います。

うみグループさんも、2学期が始まったら、“からすのお店屋さん”で、一緒に遊びましょうね。

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