2023.09.05
夏の間、雨上がりの園庭や砂場で、泥遊びを楽しんできた子ども達。ダイナミックな活動が大好きな年長組さんの今日の遊びは、土粘土遊び。講師としてお招きした先生は、玉野市在住の陶芸家 十河隆史先生(T POTTERY 陶芸工房)です。8人前後のグループで、1つの作品を作りました。作品のテーマは、子ども達が前日に話し合って決めた①昆虫、②生き物(レッサーパンダ)、③家、④ロボット、⑤ネコ型ロボット、⑥海に浮かぶ島のお城、⑦お城、⑧恐竜、です。
活動は、粘土作りから始まります。粒子の細かい土を山にして真ん中をカルデラ状に、そこへ少しずつ水を加えながらこね、まとめていくのですが…これが結構な重労働!全身を使って一生懸命こねました。「ここがまだサラサラだよ!」「水が流れ出る~!」「固まってきたー!」と大騒ぎでした。
粘土がひとまとまりになると、満足そうに、まるめたり叩いたり穴を開けたり積み上げたり…感触や重みを楽しみながら、粘土が次第に形になっていきます。形が見えてくると、子ども達の発想が止まりません。8人前後のたくさんのアイディアを、実に上手く組み合わせ、取り入れながら、思い付いたものを次々と作っていきました。
作品が完成した後は、鑑賞会を行いました。ハート形のビームが出るロボットに、毛並みや柄が再現されたレッサーパンダやヘラクレスオオカブトに、可動式のドアがついたヘンゼルとグレーテル家に、モグラや城壁や巨人が守っているお城に…どの作品にも細かいこだわりや楽しい設定があり、得意げに紹介してくれました。友達のグループの作品にも興味津々でしたよ。
今回の活動では、1グループ20㎏程度の粘土を使用しました。大きな粘土の塊が、楽しい感触遊びや多様な発想を引き出したと思われます。また、姉妹園の御南まんまるこども園から、3人の職員の協力があり、8グループに1~2人ずつ保育教諭がつくことができました。全身を使い、体感しながら、友達と一緒にのびのびと表現活動できたことは、幼児期において大切な経験になったと考えています。粘土遊びは、土粘土、油粘土、小麦粉粘土といったように、様々な素材で継続予定です!次は何を作ろうかな。