2023.12.05
12月4日、和気町にある自然保護センターに遠足に行きました。自然保護センターは、7月にも行き、センターの先生方に夏の里山を案内してもらったり、水辺にすむ生き物を観察させて頂いたりしました。初冬の里山では、何を発見できるでしょうか。どんな音が聞こえて、どんな匂いがするのでしょう。
到着して早速、里山の中を散策しました。自然保護センターの先生に色々教わりながら小道を歩いていくと…プニプニする紫の実、甘い匂いのする枯れ葉、ライターで炙るとパチパチと音を立てる葉っぱ、トビの鳴き声、枝を行き交う小鳥、甘酸っぱい鳥のご飯(木の実)、トゲトゲの硬い葉っぱ、クルクル回って落ちる種、湖を泳いで潜るカルガモ…色々な面白いものを見つけました。道中の休憩がてら、葉っぱ爆弾でも遊びました!
拠点となるセンター棟に着くと、次は秋の自然物を使ったお面づくりです。まずは、皆で材料集めに出かけました。「これはお面の眉毛に使える」「赤い葉っぱを集めているんだ」「どんぐり帽子ないかな~ほっぺたにしたいのに」と、イメージを膨らませながら、様々な色や形の自然物を集めましたよ。貼り付ける位置や材料の選別にこだわって、個性豊かな作品が出来上がりました。
お面が完成した後は、待ちに待ったお弁当!おうちの人が準備してくれたお昼ご飯を、美味しく楽しく戴きました。お腹がいっぱいになったところで、夏にも生き物探しをしたビオトープに出発です。寒い里山にも、あの夏の時の虫たちはいるのでしょうか…?
いました、いました!冷たい水と泥の中に、「ヤゴ(ギンヤンマ・オニヤンマ・シオカラトンボ)」「カエル」「オタマジャクシ」「コオイムシ(卵は背負っていませんでした)」「アカハライモリ」「ミズムシ」「サワガニの赤ちゃん」を見つけましたよ。「夏にいたアカハライモリが、冬の水の中にもいるんだね~」と呟く子もいました。
最後は、綺麗な初冬の湖の前で、おやつを食べました。
自然保護センターの先生方のお陰で、目・耳・鼻・舌・心のワンダーパワーを使って、冬支度に入った里山を楽しむことができました。今回の遠足は、年長組さんにとって、園生活最後の遠足でした。バスの中で「みんなで行ける最後の遠足、どうだったかな?」と問いかけると、少しの間、バスの中が静かになりました。「最後」という言葉を聞いて寂しさを感じる姿にも、成長を感じます。みんなで楽しんだ里山の風景や遊びが、心の中に残ってくれているといいなと思います。