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2022.05.19

御南自然保護センターキッチン♪(5歳児 年長組)

 先週、タマネギの皮で草木染めをして、ワンダーパワーをたくさん使った子ども達。実は、タマネギの皮と一緒にヨモギを使って草木染めする予定でした。ですが、寒さが続いたので、せっかく摘んでいただいたヨモギも色が思うように出ないのではとのこと……。 そこで、草木染めではできない”味覚”のワンダーパワーを使って、みんなでヨモギ団子を作ることになりました。

 それぞれのクラスでワンダーパワーを使いながらヨモギ団子を作ることを話し合ったり、役割分担をしたりして、「御南自然保護センターキッチンへようこそ!」の掛け声でヨモギ団子作りがスタート!“御南自然保護センター”とは、園庭にある畑の一角に、オオバコ、スイバなど土手の自然物を職員や子ども達で持ち寄って植えてできた野草畑のことでした。その野草畑を見て、子ども達が「自然保護センターみたい!」と言ったことから“御南自然保護センター”と言う名前が付いたのでした。今回は御南自然保護センターや地域の笹ヶ瀬川の土手沿いから摘んだヨモギを使って作ります。

 まずは、鍋でヨモギを茹でていきます。ヨモギに火が通ってくると、「なんかいいにおいがする!」「お薬みたいなにおい!」と、さっそくヨモギのにおいをワンダーパワーを使って感じた子ども達。鮮やかな緑色に茹で上がったヨモギを見て、「きれい!」「お湯の色も違う!」など、茹でる前との色の違いに気付く姿も見られました。

 さて、ヨモギが茹で上がった後からは子ども達の出番です。叩く・切る・すりつぶすの3つの工程から、好きなものを1つ自分で選びました。集中しながら、最後まで丁寧に子ども達の手で作業を行い、ヨモギを細かくしていきました。

 ヨモギを細かくする作業が終わり、いよいよ団子粉と少量の砂糖、水、ヨモギを合わせてこねていきます。粉がまとまり、ヨモギが粉に馴染んでくると、ほんのり緑色に染まった団子の生地が出来ました。最後に出来上がった生地を子ども達で丁寧に丸めて、鍋で茹でていきます。

 茹でている間には、藤田先生から『桃の節句のひし餅やひなあられの緑色、端午の節句の草餅はヨモギであること。そして、ヨモギの香りには邪気を払う効果があるとされ、子どもの成長を祝う日に使われてきたこと。また、昔の人は今みたいに薬がなかったため、ヨモギを薬代わりに使ったり、虫よけのように使ったりしていたこと』を聞きました。昔の人たちのヨモギに込めた思いや、今では見られない使い方に興味津々のようでした。

 こうしてお話を聞いている間に、ヨモギ団子が茹で上がりました!その様子を見て、「色が綺麗!」と目を輝かせながら鍋をじっくり見る子ども達。食べることへの期待感や、完成したことへの達成感に溢れた様子です。

 出来た団子をお皿に盛り付けて、いよいよヨモギ団子を実食!色やにおいなどのワンダーパワーを使いながら、自分達で丁寧に作ったヨモギ団子のお味は……「おいしい!」とぱくぱく食べる子、「ちょっと苦い…」「お薬みたい」と少し難しそうな表情を浮かべる子と、好き嫌いが分かれたようでした。

 こうして、ヨモギの色やにおい、味などをワンダーパワーを使ってしっかりと感じたり、ヨモギを食べる効能や由来について学んだりして心を動かした子ども達。今はジャガイモやマリーゴールドなどを心を込めて育てています。次はどんな体験ができるのでしょうか…?お楽しみに!

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