2024.05.20
園庭の真っ赤に育ったイチゴ。いい匂いを漂わせるイチゴをパクリと食べたいところを、ぐっとこらえてきた子どもたち。衛生上の観点から、園では生ものは食べられないので、子どもたちと一緒にジャムを作ることになりました。いちご農園さんのものと一緒に、何と4㎏ものイチゴを使いました。
本日のジャム屋さんは、5歳児年長児14名の子どもたち。イチゴを摘んだり、洗ったり、ヘタを取ったり、看板作りをしたりと大忙し。
準備ができたらジャム作りスタート。玄関ホールには、園内中に広がる甘い匂いに誘われて次々に色々な学年の子どもたちがやってきます。
イチゴと砂糖が混ざって、お鍋で煮られていくようすを、じっと見つめる子ども達。知っている形のイチゴが変化していくことに、”これはイチゴなの?”と2歳児、3歳児は不思議そうに見つめていました。4歳児になると「イチゴがとけてきた!」「泡がいっぱいでてきた」「おいしそうなにおいがする」と気づいたことを教えてくれました。
年長児は疑問や気付きをつぶやいています。「イチゴから何でこんなに泡がでるの?」「泡がピンク色だ!」「だんだん(イチゴが)小さくなってる」「みず(水分)がすくなくなってきた」「においがジャムになってきたよ」等々。年長児は時間を追いながら3回見にきましたが、その都度変化に気付き、自分たちの知っているジャムにイチゴが近づいていることを体験できたようでした。
煮続けること1時間半。待ちに待ったイチゴジャムの完成です。5歳児クラスは子どもたちが配膳をしてくましたよ。クラッカーの上にジャムをのせ「いただきます!」。その後は友達と言葉も交わさず、夢中で味わっている姿が…。「おいしかった!」「まだたべたい」とのリクエストでジャムだけでも味わいました。
0歳児~2歳児は午後のおやつに。3・4歳児は給食の後に喜んでいただきました。
こどもたちが、栽培したり収穫したものからジャムを作り、できていくわくわくを感じたり、食べる楽しさを感じることは、子ども達の根っこの部分であり、園でとても大切にしているところです。”知ることは感じることの半分も重要ではない”(レイチェル=カーソン)の言葉のように、食の体験をたくさんして、感じて、すくすくと成長して欲しいと思います。