すべての保育教諭は、すべての子ども達に愛情を注ぎ、くつろげる環境を用意し、子ども達が伸び伸びとできる家庭的な雰囲気を作り、その中で、一人一人の子どもの思いを十分に受け止め、満たすように努めます。
朝の心地よい風と太陽の光の中で、多様な運動遊びを通して体力と気力の充実を図り、生涯を通して柔軟で、力強く、安定した体づくりを行っています。また、夏季には園庭に全長7mのプールを設置し、3歳以上児のクラスは公認水泳指導員の免許をもった保育教諭が、一貫性と系統性を重視した園独自のカリキュラムに基づいた水泳指導を行います。
わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育しようか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この主旨をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代はこの土壌を耕すときです。
(引用文献;レイチェルカーソン『センス・オブ・ワンダー』)
子ども達が身近な環境を用いた自然観察や散策活動をとおして、また、園内の環境や栽培活動をとおして季節感を味わい、生き物や植物のライフサイクルを実感し、小さな命の大切さ、大きさに気づくような体験の場を重視します。
毎朝、毎夕の挨拶をはじめ、季節の節目となる五節句など、昔々から日本に伝わる伝統行事を大切にしています。また、岡山にゆかりのある藍染めや岡山を代表する文化施設等には実際に足を運んで、本物に触れる体験をとおして郷土の理解を深めてもらいたいと考えています。
毎日0歳児クラスから歌をうたい、歌詞に込められた大切な心情を捉え、表現し、心地よさを実感できるようにします。また、造形活動は様々な素材や表現方法に触れて楽しみながら子ども達の素直な気持ちや制作意欲の継続性や発展性を重視しています。
発達過程に応じた生活リズムを整える中で、基本的生活習慣の確立を目指しています。
その中で、毎日の朝の会や帰りの会、当番活動をとおして自分で、或いは自分たちで考え、話し合って見通しをもって自発的に生活する力を育てていきたいと考えています。
年齢毎にクラス編成し、教育・保育を行っていますが、年下の子が年上の子や保育教諭の姿を見て憧れや目標にできるように、また、年上の子が年下の子の生活を整えたり、応援し合ったりできるように、異年齢が肌感覚で交流できる保育形態を確保するようにしています。
『人は一人では生きていけない』このことを園生活の様々な場面をとおして子ども達に伝えていきたいと考えています。また、うれしい時、かなしい時、何かを誰かに伝えたい時、素直に気持ちが言葉となって言い表せる子どもに育ってほしいと思っています。
日々の保育活動のようすは連絡帳や掲示板などでお伝えしていますが、成長著しい0・1歳児はポートフォリオを用いた成長記録を毎月保護者の方と一緒に作成しています。また年齢発達に沿った教育・保育参観や親子遠足、保護者研修会を計画し、保護者が子育てへの理解を深めたり、楽しめたりできる機会を設けています。
生きていく基礎としての体力・気力が備わっている。そして、自分で考えて、あるいは、自分たちで考え話し合って、学びに向かう力、生活を創ろうとする姿勢を持ち、その中で、自らを表現しようとする。また、自然を愛し、自然のすばらしさに感動したり、自然の不思議さに心を動かしたりする豊かな感性を持ち、やがて人は自然に生かされている、人は支え合っていると実感して、周りの世界への信頼感や希望を得ることができる。こうした資質・能力を持つ子どもが目指す子ども像である。