2021.06.07
ある日の休日、保育教諭が自宅の庭先でアリの行列を発見！
後日、子どもにその出来事を話し、「アリたち、なにしてたと思う？」「どこに向かっていたのかな？」と投げかけてみると…「きっと食べ物を探していたんだよ。」「お家に戻ってたんじゃない？」「アリのお家にはね、女王アリの部屋があって他にはご飯を食べる部屋と寝る部屋と……」とどんどん子ども達のイメージが膨らんでいきました。それからというもの、園庭へ行くとアリやアリの巣を見つけに行く子どもが多く見られました。
“アリに興味を持ってくれており、なんだか楽しい作品ができそう…”と思い、そこでみんなで「アリのくに」を作ることにしました。
まずは、アリたちの部屋作りです。大きい部屋に小さい部屋、アリたちが通る道などを画用紙や新聞紙、マスキングテープで型を作っていきます。その後、ローラーで土の色を塗りました。
できあがったアリのくににいよいよクレパスやクーピー、スケッチペンをつかってアリたちを描いていきます。「ここはお風呂にしよう！」「女王アリの部屋には卵があるよ」「ここは、アリのこども園で、こっちは服屋さんにしようよ」「アリの病院もいるよね？」とあちこちから子ども達の声が…。近くにいる友達と話し合いながら描くことでどんどんイメージが膨らんでいくようです。どの子も手を止めることなくのびのびと楽しんで描いていました。
友達と一緒に作品を作り上げていく中で、自分の思いを相手に自信を持って伝えたり、相手の意見にも耳を傾けたりしながら互いの良さに気づき、協働することの楽しさや充実感を味わうとともに人間関係を深め、思いやりの心が芽生えてくれたらいいなと思います。
出来上がったアリのくにを見て「これ、休んでいるお友達にも見せてあげたいね」と嬉しい声も聞かれました。お休みしているお友達、ひまわり組の保育室に飾っているのでこども園に来たときはぜひ、見に来てくださいね。
