2025.09.02
開園して24年目の夏となりました。開園当初より、本園では藍染めを園児の自然体験の一環としてカリキュラムに組み込み、取り組んでいます。今年の初夏も年長児は綿のTシャツを園で建てたインド藍で染め、地域の星空サマーコンサートで着用し、ステージに立ちました。一人ひとりが考えて絞りを入れて染めたTシャツは面白く、見事な美しさ!かわいさ!!”江戸の遊び歌ーずいずいずっころばし”を歌う子ども達と保育者のハーモニーは旭川荘の杜に響き、感動の晩夏の思い出となりました。
園でも毎年春には藍を種まきし、夏には生葉を摘んで染め紙をしたり、毛糸などを染めたりして藍の美しさ、面白さ、不思議さに目を見張り、楽しんでいます。
さて、生葉染めのようすをお伝えします。
染めをする前に、ハンカチがどんな色に染まるかの予想を立ててみました。「葉っぱをミキサーに入れたら緑色になると思う!」「ちょっと薄い緑色になりそう!」「ハンカチは青色に染まると思う!」「薄い緑色に染まると思う!」など、今までの自然体験や藍染めでの経験、見た目などから想像して考える姿がありました。
戸外では、理事長先生と姉妹園であるまんまる園の先生が待っていてくださいました。
まずは藍の葉を手で摘みます。“青々とした元気の良い葉っぱを取ってね”と伝えると、よーく見て摘む子ども達。葉をミキサーに入れ、水も入れて染め液を作っていきます。スイッチをONにし、葉が細かくなっていく状況を確認しながら数秒。緑色の液になりました。
次に、透明のビニール袋に染め液を入れ、そこにハンカチを浸します。袋を結び、手でしっかりモミモミモミ…。(およそ5分程度)
染まったハンカチを流水で洗い、そ~っと広げてみると…
とっても鮮やかで美しい水色に…!
「緑の液だったのに何で水色になるんだろう?」と不思議に思ったり、「藍はいつも色が変わっておもしろい!」「きれいな色になってうれしい!」など、色の変化、美しさ、不思議さに心を動かし、実際に自分の手で染めたからこそ味わえた驚きや感動の声がたくさん聞かれていました。
代々大切に繋いできた藍の種。今回は、徳島県の城西高校さんのおかげで心躍る素晴らしい生葉染めができたことに感謝です。この藍を次の学年の子ども達へと大切に繋いでいきたいと思います。