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2025.01.15

お正月の最後は保護者を招いてとんど& New Year コンサート(その②)

 New Year コンサートにお招きした演奏家は、ヴァイオリニストの仁熊美鈴さん、オーボイストの上月真子さん、ピアニストの中島尚子さんです。どんな音が聴こえるかな?何の曲を演奏してくれるのかな?ワクワクした眼差しの子どもたちの前で、第1曲目として演奏されたのは、『狩人の行進』でした。子どもたちにとっては、初めて聴いた馴染みのない曲だと思います。それでもじっと見つめ、聴き入っていましたよ。2~5歳児クラスの幅広い年齢の子が参加していましたが、どのクラスも真剣に聴く表情が印象的でした。中には、溜息と共に「すご~い…」と呟く子も。
 1曲目の後には、楽器紹介をしていただきました。「ヴァイオリンの弓の毛は、馬のしっぽでできているよ」「ヴァイオリンは弾く楽器。オーボエは吹く楽器。だからオーボエは歌うように演奏することが得意なんだよ」等といったことを教わりましたよ。ヴァイオリンは『ユーモレスク』、オーボエは『シューベルトのセレナーデ』を、ピアノとの二重奏で聴かせて下さいました。

 楽器の美しい音色を聴いた後に、年長組の合唱とコラボレーションをしていただきました。曲は、先日の音楽会でも歌った『ドレミの歌』です。雛壇に上がって歌う子どもたちの表情は、いつもと違う特別感からか、おすまし顔で嬉しそう。聴いていて驚いたのは、子どもたちの声と楽器の音色が調和していたことです。初めて合わせたとは思えない美しい響きでした。これは、子どもたちが楽器の音をよく聴きながら歌ったからかな、と思います。普段歌う時のピアノ伴奏には入っていない、合いの手のようなオーボエパートに面白さを感じている姿も見られました。

 皆がよく知っている『ミッキーマウスマーチ』も演奏していただき、リズム遊び(手拍子や足踏み等)を取り入れて、参加型にして下さいました。身体を動かしながら一緒に音楽を楽しむことができて、嬉しそうでしたよ。

 最後の曲は、『ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲』(J.S.Bach)でした。情感たっぷりに、迫力のある演奏を聴かせていただきました。

「素敵な演奏だったね。もっと聴きたいね。そういう時はね、大きな拍手をしたらもう1曲演奏していただけるかもしれないよ」

 保育教諭がそう伝えると、すぐに拍手が沸き起こりました。アンコール曲は、子どもたちが大好きな『さんぽ』。皆で一緒に歌いましたよ。たくさん演奏を聴かせてもらった子どもたちの歌声は、いつも以上に明るく、優しく、素敵でした。楽器の音色と保護者の方の温かい手拍子、そして、子どもたちの元気な歌が合わさり、遊戯室が美しい響きでいっぱいになりましたよ。
 聴かせていただいた演奏は、楽器1つのものとは思えないほど力強く、それでいて1つのハーモニーとして遊戯室全体に響き渡り、感動的でした。その美しい音色は、明るかったり切なかったり優しかったり…子どもも大人も引き込まれる表現豊かなものでした。想像できない程の多くの練習を重ね、音楽家として活躍される方の生演奏を聴くことは、貴重な機会です。今回の体験が子どもたちの心の中に残り、豊かな人生の材料になってくれることを願っています。
 仁熊美鈴さん、上月真子さん、中島尚子さん、お忙しい中、心を込めた演奏を聴かせて下さって、ありがとうございました。

皆でありがとうの気持ちを伝えました

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