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2024.12.06

美しい街、倉敷へ(あじさい組)

 大原美術館見学、2日目。今日は、あじさい組の子どもが倉敷の街を楽しみました。

 1週間前から、大原美術館名画選ブックを見ていた子ども達。今日は実物が見られることをとても楽しみにしていました。

 倉敷に着くと、バスを降りて駐車場から大原美術館へ向かいます。美術館の門をくぐると、学芸員の方が出迎えてくれました。子ども達は、大きくて立派な美術館を間近に見て「思ってたのと違う」「宮殿みたい」と圧倒されている様子でした。

 その後、案内をいてくださる先生と美術館での約束事を確認しました。『美術館の作品は、皆の宝物』ということを聞いた子ども達は、約束事を守って、落ち着いて作品を鑑賞することができていました。

 本館の中を進んでいくと、大原美術館名作選ブックで見ていた絵に出会い「本で見た絵だ!」と喜ぶ子ども。一方で、想像していたよりも絵が大きかったようで「こんなにも大きいんだ」と驚いた様子の子どもも見られました。

 本館2階の部屋では、お気に入りの絵を探しました。子ども達は、「(抽象的な表現を見て)神様に女の人がお願い事してるみたい」「家を作っているんだと思う」「死んでしまって、周りの人が悲しんでいるみたい」と感情や背景など、子どもが見て感じたことを素直な言葉で表現してくれました。

 工芸館は、床が栗の木や敷き瓦で出来ていることに驚いていました。石造りの部屋では、観音様や仏様の表情から「なんか怖い」「これは、優しそう」など、とてもじっくりと作品を見ることができました。

 今日、子ども達は、一人ひとり違った視点や感じ方で、お気に入りの宝物を見つけることができたと思います。案内していただいた学芸員の方々、ありがとうございました。

 その後、お弁当とおやつを食べた後は、自然史博物館へと向かいました。そこでは、ナウマンゾウの模型が動き出したり、オオカミやホッキョクグマのはく製を間近で見ることが出来たり、子ども達は大興奮。

 中には、岡山県に生息する身近な動植物が展示されていました。昨今の環境の変化に伴い、減ってきているもの(在来種)や、増えてきているもの(外来種)の展示もあり、「これ(外来種)笹ケ瀬川で見たことあるね!」「これ(在来種)は見たことない」子ども達のちょっとした気づきもありました。

その後は、倉敷川や街並み、アイビースクエア、阿知神社などの歴史のある場所をめぐりました。子ども達が、ゆっくりと街並みを見て歩いた倉敷美観地区一帯は、ごみ一つ落ちていませんでした。これは、「地域住民の方が、倉敷の街に誇りを持ち、街をきれいに保とうと皆で協力して清掃などを行なっているんだよ」と和代先生から聞きました。

 今回お邪魔させていただいた、大原美術館の創設者である「大原孫三郎」さん。およそ100年前の創設当時、画集やテレビなどが一般家庭には普及しておらず、めったに触れることが出来なかった西洋の芸術に「子ども達に触れてほしい」という思いも強かったそうです。そんな「大原孫三郎」さんの思いが、今日まで受け継がれ、大原美術館で子どものための教育プログラムが今でも続いています。

 園に帰った子ども達は、早々に大原美術館名作選ブックを開いて「これ見つけたよね!」「この絵大きかったな」と感動を共有していました。

 

 

 

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