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2025.06.02

憧れのジャパンブルー(年長組)

 前回、タマネギの草木染めで自然から出る色の美しさに心を動かした子どもたち。今回は、御南まんまるこども園に認定こども園の年長組がお邪魔し、一緒に藍染めを体験することになりました。

 タマネギの草木染めに続き、今回もまんまるこども園の祐三園長が藍染めをしてくださいました。今回の藍染めは、園長が天然のインド藍から建てた染料を使用しています。

 両園で顔を向かい合わせて挨拶をした後、絞りの工程に入りました。今回は、ゴムチューブを使った絞り方と、Tシャツの裾をくくる絞り方の2種類。位置を何回も調節し、試行錯誤しながら絞りを入れていました。

 Tシャツに絞りを入れた後は、いよいよ染めに移ります。染料をじっくり見てみると、藍の染料には膜が張っていました。これは、藍が苦手な『空気』から自分を守るために、自然とできた膜だそう。『藍は生きている』ということを実感した瞬間でした。

 そんな生きている藍の染料に、Tシャツを入れて染めていきます。藍がびっくりしないように、そっと、そーっと染料の中にTシャツを入れて1分30秒。Tシャツが空気に触れないようにもみ込み、広げていきます。「すごい匂いする」と言いながらも、Tシャツは絶対に離さず、優しく丁寧に染料をもみ込んでいました。「お風呂よりもぬるいかも」「気持ちいい~」と、すっかり藍と友達のようになっている子もいました。

 Tシャツを染料からあげた後は、空気に触れ酸化させたあとに流水で洗っていきます。染料からあげた直後の色から1秒1秒色が変わっていくTシャツを見て感動!「ほんとに色が変わった!」と初めて見る光景に驚いていました。

その後、絞りをほどいてTシャツを広げてみると…線や不思議な丸の形(子ども達はオレンジと呼んでいました)をした模様が、白くくっきりと浮かび上がりました。「見て見て!」とうれしそうに友達と見せ合ったり、お気に入りの模様を紹介していました。世界で1枚の、素敵なTシャツができましたね!

 藍染めをした後は、まんまる園のお友達と好きな遊びをめいっぱい楽しみました。普段一緒に過ごすことのない友達とのびのび遊び、自然体での交流ができました。次はどんなことをして遊ぼうかな?

 藍が染料として特に多く使われていたのは江戸時代。当時はのれんから着物まで藍の染料が使われ、江戸の町ごと藍の深い青色に染まっていました。そして、来日したアトキンソンというイギリスの科学者が藍色の町の様子を見て、「ジャパンブルー」と表現しました。また、藍は古代エジプトから使用されていたという説もあるそう。それほどまでに人々にとって身近であった藍ですが、藍から出る青色には、どこか神秘的な美しさを感じます。ずらりと外に並んだ藍染めTシャツを見ながら「すごくきれい」と言った子ども達。今回の体験は、きっと忘れられないものになったのではないでしょうか。

 

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