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2025.05.23

ダンゴムシのおうちづくり~ダンゴムシ探しの体験から想像を膨らませて~

 戸外へ出るとダンゴムシ探しに夢中の年少組さん。友達が見つけたダンゴムシを見せてもらうと、”自分でも見つけたい!”と興味を持って探し、見つけたら友達に見せてあげる、と繋がっていき、たくさんの子ども達がダンゴムシのことを好きになりました。触ってみたり、迷路を歩く姿を見たり、これまでたくさん親しんで過ごしてきました。

 そこで、参観日には親子で『ダンゴムシさんのおうち』を作ることに!“ダンゴムシさん、どこで見つけたな?”“どんな場所が好きかな?”などと子ども達と話し合い、おうち作りスタート。親子で一緒に、タンポ、ローラー、筆など様々な用具を使って、段ボールに絵の具で、草や葉っぱを描いたり、ぬたくったりし、作っていきました。筆を使って草を描いていく中で「ダンゴムシさんかくれんぼしてる!」「ご飯を食べてるのかな?」などと親子や友達と話しながら、目的をもって描く姿も見られました。また、完成したものを皆で見合いながら話し合う中で、「チョウチョさんも飛んできそう!」「ミツバチも来るかな?」「アリもいるかもしれないね」などと想像する子ども達。

 参観日の翌週、子ども達がハサミや糊を使い、草や葉っぱ、虫(テントウムシ、チョウ、ハチなど)を増やしたり、裏側も表と同様に絵の具で草や葉っぱを描いたり、ぬたくったりし、素敵なおうちが完成しました。

 “さて、このおうちで子ども達はどうやって遊ぶのだろう…”そう保育者は思い、子ども達が自発的にどう遊ぶのか観察しようと、事前に子ども達には伝えず、完成したおうちを園庭に円形に組み立てて置いてみました。すると…自然と少しずつ子ども達が集まってきて、ダンゴムシになって歩いたり、(描いている)葉っぱを食べるなど表現遊びをしたり、また、そんなようすを見た別の子が砂場用玩具でご馳走を作って持って来てくれ、そこからおうちの中でごちそうパーティーが始まったり…。自分で、または、友達の姿からイメージを膨らませ、それを共有しながら遊びが発展していきました。そんな姿を見て、その日はダンゴムシさんのおうちの中で本物のごちそう(給食)を食べました。「虫さんたちも一緒に食べてるみたいだね!」と喜びながら、いつもよりモリモリ食べていた子ども達です!他にも、おうちを使ってかけっこをしたり、迷路の形にしてみたり・・・様々な遊びを楽しみました。

 遊戯室ではみんなでダンゴムシに変身し、ピアノの音に合わせて、歩いたり、寝たり、ご飯を食べる真似をしたり、敵(アリ)が来たら丸まったり、表現遊びを楽しみました。(敵が来たら丸まるというのは日々、絵本や紙芝居の読み聞かせをしていた際に、ダンゴムシがしていたため、覚えていたようです!)

ダンゴムシを草木の下で見つけたことから始まった遊びの数々。造形表現も、身体表現も、ごっこ遊びも、絵本や図鑑への興味も・・・。どんどん遊びが広がり、ダンゴムシのことが大好きになった子ども達。登園すると、「今日もダンゴムシのおうちで遊びたいな」という声も・・・。親子で作ったおうちに愛着を持ち、盛り上がっているところなので、子ども達のこんなことやりたい!の気持ちを引き出したり、寄り添ったりしながら遊んでいこうと思います。

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